「地球っ子教室」を 見学しました。

4/15(土)、かながわ県民センターで開催されている「地球っ子教室」を 見学させていただきました。

 

主催は、認定NPO法人地球学校さん。

https://chikyu-gakko.org/

代表の丸山さん、スタッフの皆さん、貴重なお時間いただきありがとうございました。

 

かながわ県民センターは、横浜駅西口にあります。

ボランティア団体などに、会議室やロッカーなどを貸し出している施設です。

同じビルの13階に、多言語支援センター(かながわ国際交流財団)があります。土曜日なので事務所はお休みでしたが、外国人支援や多言語のパンフレット、資料などがたくさん置いてありました。

 

地球っ子教室では、小学生、中学生が、約10名が参加していました。

現在は、中国にルーツのある子どもたちが多いそうです。

支援者(ボランティア)さんとペアになって、ドリルをやったり、教科書を読んだりしていました。

ナンバープレイスのようなゲームをしている子もいました。

遊びながら、会話をしたり、計算を学んだりしているのかな。

支援者さんが 子どもに寄り添って 楽しそうにされていたのも 印象的です。

 

会場に準備されている教材の中には教科書やドリルなどのほかに、トランプやかるたなどカードゲームなどもたくさん用意されています。

後半の時間になると、子どもたちが自分でカードゲームなどを選び、支援者さんと一緒に遊ぶことも多いそうです。

 

となりの部屋はオンライン教室が行われていました。

こちらは、3,4名の子どもたちと、支援者さん。

画面の向こうの小学生、中学生と、季節のお花のクイズを楽しんだあと、ブレイクアウトルームでそれぞれ学習をしているそうです。

 

地球っ子教室の様子は、地球学校のFacebookでも発信されています。

https://www.facebook.com/chikyugakko?locale=ja_JP

 

この教室を運営するのに毎回、十数人のスタッフ、ボランティアさんが動いているとのこと。お子さんと支援者さんのマッチング、学習内容等について事前の調整など、丁寧に、きめ細かに準備されていることがうかがえました。

 

「勉強を教える」場ではあるけれど、「居場所」としての意味をとても大事にされているとのことでしたが、見学しただけでもそれが伝わってきました。

 

おうちでもなく、学校でもない、もう一つの居場所。

親でも先生でもない、お兄さんお姉さん、おじちゃんおばちゃんとかかわれる場所。学校の友達ではない、友達と会える場所なんですね。

 

以前、小学生の子どもがいる外国人ママに相談されたことがあります。

子どもが学校の勉強を理解しているか不安です、と。

でも、自分が日本語で、勉強を教えるのは難しいです、と。

家庭での母語と日本語の様子、子ども自身の母語と日本語の様子、そして学習の様子は、その家族でそれぞれ。

日常の会話ができても学習の理解ができているとは限らないといわれています。

そして、学校で、外国ルーツの子どもたちへの支援がどのように行われているかも、それぞれという現状もあるようです。

 

すべての背景や事情に寄り添うニーズにこたえるには難しいと思うのですが、まずは小さな一歩を踏み出したいと思い、夏休み期間に、小学生を対象に「一緒に宿題をやろう~」とという「場」を作ってみようと思っています。地域にちょっと頼れる人や場が増えたら、その先につながっていくはず、と思っています。