オーストラリアの多文化主義について学びました

前日の夕方からの雪の影響を考え、急遽オンライン併用での開催に切り替えました。

思いのほか、雪は積もらず、予定通り会場まで来てくださった方もいて、合わせて13名が参加されました。

 

講師の三坂さんは、都筑区を中心に横浜市の北部で、外国ルーツの親子へのサポートや情報発信、コミュニティづくりなどを行っているNPO法人SharingCaringCultureの代表をされています。

 

三坂さんが2024年の秋にオーストラリアのメルボルンへ「多文化主義政策交流プログラム」で視察をされた際の写真が盛り込まれた素敵なスライドを拝見しつつ、お話をじっくりと伺う約2時間でした。

 

オーストラリアでは、かつては労働力不足を解消するために移民を受け入れた時代(1960年代半ば)があったということ。その後アジア圏との経済関係が強まり、英語を母語としない移民が増加したことを背景に、やがて多文化主義宣言(1973年)にいたるという歴史を知り、日本もその過渡期であってほしいと思いながらお話を伺いました。

 

そもそもオーストラリアでは、「外国人」という言葉は一切使われず、CALD/カルド(=Culturally and Linguistically Diverse)といわれ、「文化的および言語的に多様な人たち」と表現されているそうです。

 

先住民であるアボリジニへの敬意を示す政府、コミュニティにはいりこみ多言語で防災啓発をする消防庁、コミュニティハブになっている図書館、英語を母語としない子どもたちへの公的な教育、NPOによるきめ細かな手厚いサポートをしながら、定住支援に力を入れています。ウェルビーイングの高さの理由もこの多様性の受入れという土壌があるからかもしれないというお話も印象的でした。

 

オーストラリアの取り組みはすばらしく感動するばかりで、さて日本はと言えば、通訳や翻訳も、日本語教育もボランティア頼みの現状です。でも、うらやましいとばかり言ってはいられません。後半の意見交換の時間では、受け入れる側の日本人の教育や意識醸成の話、防災の観点からのつながりづくりなどの話題で盛り上がりました。

 

いま、地域で出来ることはなんだろうと、改めて考える機会となりました。

講師の三坂さん、参加者のみなさまありがとうございました。